みみずく
ガラスや好きなものの話
お前と踊るのは俺だ!! エリザベート見たよ!
- 2012/07/31 (Tue)
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先日博多座にてミュージカル「エリザベート」を見ました。
あっつい中、おっかけやら出待ちやらで世の中の女子力の高さに戦きながら、それなりの格好をしていざ出陣!
エリザベートは「私はかもめ」のセリフで有名なハプスブルク家に嫁いだ女性です。
皇族筋の出なんですけれど、姑である皇后に冷遇されてわりと可哀想な死に方をしたプリンセス。
実在の人で、長い黒髪に背中を出した白いドレスで振り返りポーズの肖像画が有名。
幼いころはお転婆というか、まさか自分がプリンセスとなって王妃になるなんて思わなかったためか、宮廷になじめず……時代のせいか宮廷革命やら世界大戦前の落ち着かない様子だとか、時代の荒波に彼女の国は飲み込まれて……。
そんな彼女の美しさに惹かれたフランツ皇帝、そして黄泉の帝王であるトート。
妻としてフランツを想う気持ちと、妖しい美貌のトートへの想いに揺れるエリザベート。
悲しくも美しい恋物語の結末は……!
なんて話じゃありません。
私はプリンセス・エリザベートの記述やら前情報、劇「エリザベート」の概要などからそんなイメージを持って観劇したのですが、うん、ちっともロマンスじゃない。
なんていうか、恋に落ちるというか、互いに依存しあったり牽制しあったりで、これも恋だというのならそうなんでしょうが、とりあえず恋に落ちる過程がすっごく早い。
お転婆な少女・エリザベートが木から落ちてうっかり黄泉の国に行く際に、トートと出会うのですが、トートがなんでエリザベートにその後付きまとうのか分からないくらいあっさりとした救命。肝
心のエリザベート自身「誰かが助けてくれたんだよねー」親族「夢じゃね?」みたいなかんじで、さっさとフランツと結婚しちゃう。
王宮では皇后にいじめられる(とエリザベートは思っているが、後宮入りしたプリンセスがハプスブルクの習わしに沿うのは当たり前だし、世継ぎを生むために王を支え・従うのは王妃の仕事で、国の顔として外交だって務めなきゃいけないんだから、歌いたい時に歌うし、笑いたい時に笑うわ!というのは我慢が足りないというか頭が足りないというか、皇族入りする覚悟もないまま王宮に来たのなら皇后もきびしくならざるを得ないし、こんな女が奥宮の頂点に立つっていうのならハプスブルクが衰弱しても仕方ないよね)けれど、フランツは皇后の傀儡なので味方になってくれない。
せっかく生まれた娘は取り上げられた上に「ゾフィー(皇后命名&皇后と同じ名前)」なんて勝手に呼ばれちゃう。
つづく皇太子も奪われる。
「もー許せない!あなた、私とお母様のどっちをとるの!?」とよく聞くセリフとともに手紙(最後通牒)を扉越しにフランツに叩きつけちゃう。
フランツも弱り切ってめっちゃ考える。そして「きみのいうとおりにしよう」とエリザベートに折れる。
フランツの献身はこの後も家出したエリザベートを自ら迎えに来るくらい(皇帝だよ!?)すごいことになるんですが、肝心のエリザベートはトートさまと逢瀬を楽しむのです。喧嘩腰で。
トートはいわゆる「死」の象徴なので、エリザベートが自分の人生や選択にふと立ち止まったときにでてきます。
で、トートさまはエロス大王なので「死にたくなっただろう?」という問いかけはトートさま風に言うと「お前は俺を愛しているぅぅぅ~!」という歌だったり「お前と最後に踊るのは俺だぁぁあああああぁ~ンっ」と悶えだったりします。
これがまた背後にトートダンサーズ(半裸のイケメンたち:エリザベートの椅子になったり馬車を手押しさせられたりと大変な役なのにセリフ一つない)があやしー動きで踊りまくるものだからとってもよろしい。
エリザベートの魅力はトートさまにあり!
エリザベートはといえばもう自分大好きなのでトートさまの艶めいた歌にも「い・い・えッ あなたとは!踊らないッ! 私は私が好きなときに踊るわ!」と断固拒否。
どれくらい自分が好きかというと、フランツがちょっと娼婦遊びした→欧州中を家出、革命に巻き込まれた息子の皇太子が「父上にとりなしてもらってきてよ!」と延命希望を訴えても、「フランツに頭下げるのヤダ。それをネタに家出を辞めろって言われちゃうでしょ」と拒否→皇后と争ってまで取り戻した皇太子・処刑。
最後らへんには生きるのに疲れて「殺してよ!」とトートに縋り付くけれど、いままで蔑ろにされてきた仕返しか、トート「お前はまだ俺を愛してはいない!」と高笑いで拒否。
えぇぇぇーとか思っていたら、通りすがりの男にあっさりエリザベート刺殺。
もうよくわからん。
ええと、人気のある舞台演劇なので、どうぞ興味があれば……。
トートさまとダンサーズ、フランツのなんとも言えない振り回され感がたまんないです。
観る際には第一次世界大戦前のハンガリー・オーストリア、周辺諸国の関係や歴史をちょろっと知っておくといいかもです。
私の勘違いかもしれませんが、劇中にナチス旗とドイツの名前が叫ばれるシーンがあるんですが……なんでナチス旗?このときの怨敵はプロイセンとかバイエルンじゃないの? ハンガリーとオーストリアの関係もまったく触れられない上で気軽に国と国と王族が出入りしちゃうし……。
次は名古屋にて講演があるようなので、足を運んでみてはいかがでしょーか。
せいしろーくんが幼少ルドルフ役で歌っていますよ^^
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あっつい中、おっかけやら出待ちやらで世の中の女子力の高さに戦きながら、それなりの格好をしていざ出陣!
エリザベートは「私はかもめ」のセリフで有名なハプスブルク家に嫁いだ女性です。
皇族筋の出なんですけれど、姑である皇后に冷遇されてわりと可哀想な死に方をしたプリンセス。
実在の人で、長い黒髪に背中を出した白いドレスで振り返りポーズの肖像画が有名。
幼いころはお転婆というか、まさか自分がプリンセスとなって王妃になるなんて思わなかったためか、宮廷になじめず……時代のせいか宮廷革命やら世界大戦前の落ち着かない様子だとか、時代の荒波に彼女の国は飲み込まれて……。
そんな彼女の美しさに惹かれたフランツ皇帝、そして黄泉の帝王であるトート。
妻としてフランツを想う気持ちと、妖しい美貌のトートへの想いに揺れるエリザベート。
悲しくも美しい恋物語の結末は……!
なんて話じゃありません。
私はプリンセス・エリザベートの記述やら前情報、劇「エリザベート」の概要などからそんなイメージを持って観劇したのですが、うん、ちっともロマンスじゃない。
なんていうか、恋に落ちるというか、互いに依存しあったり牽制しあったりで、これも恋だというのならそうなんでしょうが、とりあえず恋に落ちる過程がすっごく早い。
お転婆な少女・エリザベートが木から落ちてうっかり黄泉の国に行く際に、トートと出会うのですが、トートがなんでエリザベートにその後付きまとうのか分からないくらいあっさりとした救命。肝
心のエリザベート自身「誰かが助けてくれたんだよねー」親族「夢じゃね?」みたいなかんじで、さっさとフランツと結婚しちゃう。
王宮では皇后にいじめられる(とエリザベートは思っているが、後宮入りしたプリンセスがハプスブルクの習わしに沿うのは当たり前だし、世継ぎを生むために王を支え・従うのは王妃の仕事で、国の顔として外交だって務めなきゃいけないんだから、歌いたい時に歌うし、笑いたい時に笑うわ!というのは我慢が足
せっかく生まれた娘は取り上げられた上に「ゾフィー(皇后命名&皇后と同じ名前)」なんて勝手に呼ばれちゃう。
つづく皇太子も奪われる。
「もー許せない!あなた、私とお母様のどっちをとるの!?」とよく聞くセリフとともに手紙(最後通牒)を扉越しにフランツに叩きつけちゃう。
フランツも弱り切ってめっちゃ考える。そして「きみのいうとおりにしよう」とエリザベートに折れる。
フランツの献身はこの後も家出したエリザベートを自ら迎えに来るくらい(皇帝だよ!?)すごいことになるんですが、肝心のエリザベートはトートさまと逢瀬を楽しむのです。喧嘩腰で。
トートはいわゆる「死」の象徴なので、エリザベートが自分の人生や選択にふと立ち止まったときにでてきます。
で、トートさまはエロス大王なので「死にたくなっただろう?」という問いかけはトートさま風に言うと「お前は俺を愛しているぅぅぅ~!」という歌だったり「お前と最後に踊るのは俺だぁぁあああああぁ~ンっ」と悶えだったりします。
これがまた背後にトートダンサーズ(半裸のイケメンたち:エリザベートの椅子になったり馬車を手押しさせられたりと大変な役なのにセリフ一つない)があやしー動きで踊りまくるものだからとってもよろしい。
エリザベートの魅力はトートさまにあり!
エリザベートはといえばもう自分大好きなのでトートさまの艶めいた歌にも「い・い・えッ あなたとは!踊らないッ! 私は私が好きなときに踊るわ!」と断固拒否。
どれくらい自分が好きかというと、フランツがちょっと娼婦遊びした→欧州中を家出、革命に巻き込まれた息子の皇太子が「父上にとりなしてもらってきてよ!」と延命希望を訴えても、「フランツに頭下げるのヤダ。それをネタに家出を辞めろって言われちゃうでしょ」と拒否→皇后と争ってまで取り戻した皇太子・処刑。
最後らへんには生きるのに疲れて「殺してよ!」とトートに縋り付くけれど、いままで蔑ろにされてきた仕返しか、トート「お前はまだ俺を愛してはいない!」と高笑いで拒否。
えぇぇぇーとか思っていたら、通りすがりの男にあっさりエリザベート刺殺。
もうよくわからん。
ええと、人気のある舞台演劇なので、どうぞ興味があれば……。
トートさまとダンサーズ、フランツのなんとも言えない振り回され感がたまんないです。
観る際には第一次世界大戦前のハンガリー・オーストリア、周辺諸国の関係や歴史をちょろっと知っておくといいかもです。
私の勘違いかもしれませんが、劇中にナチス旗とドイツの名前が叫ばれるシーンがあるんですが……なんでナチス旗?このときの怨敵はプロイセンとかバイエルンじゃないの? ハンガリーとオーストリアの関係もまったく触れられない上で気軽に国と国と王族が出入りしちゃうし……。
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無限きのこ
プロフィール
HN:
なつ
年齢:
37
性別:
非公開
誕生日:
1986/12/15
職業:
クラフトマン&グラフィックデザイナー
趣味:
ふらふら
自己紹介:
日本のあちこちをふらふらしているチョコと布団が大好きな海辺出身。
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