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みみずく

ガラスや好きなものの話

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コクリコ坂から を見たよ!

宇宙人は色々騒ぎまくってまた日本を去りました。
また半年後に襲来するそうです。

彼女は空港の荷物預けるところでも保安検査場でも毎回問題を起こしてスーツケースの中身をひっくり返したり衣服を脱いだりするので、ゲートの向こうまで消えるのを見届けないと見送り側は帰ることができないそうです。
私は寝ていたので今回そんなシーンを見らずに済みました(朝7時半の便だとか。寝てるよ、寝させてよ)

お花のヘアアクセも無事に仕上がってパッケージもできたので本日宮崎に送付しました!




どのお花も可愛いです、私がつけたいくらい!
ゴムも良く伸びて、でも伸びてゆるゆるにならない品です。
レース部分もほつれないように端をちゃんと始末していますー。
10点納品しました^^
ちなみに右の品は宇宙人が強奪していきました。ストックしていたキグルミも一体誘拐されました。
ストラップやサンプル用のリボンヘアアクセやお菓子も……あれ!?なんかとられたもの多くないか!?

ええと、パティドット3グラムさんにてお取扱いです、どうぞよろしくお願いします!
http://ameblo.jp/patty-zakka/



さてはてコクリコ坂です。
ココリコ坂じゃなくてコクリコ坂。

ポスターが手書きの水彩で、おさげの女の子が旗を掲揚しているので私はてっきり海辺の街、それも外国が舞台なのかと思っていました。だってコクリコってフランスとかイタリア語での花の名前だったと思うし(※フランス語でひなげしのことでした)

でもバリバリの日本。
そして昭和初期、なのかな?朝鮮戦争とかの話がちらっと出てきます。
古いよき時代ってことで三丁目の夕日とかの雰囲気とちょっと似ています。いや、似ていないかも。

別件ですが私は三丁目の夕日シリーズはあまり好きじゃありません。古き良き時代を回顧しずぎてもなぁというか「こうすれば泣けるだろ?え?」というのが見えていて。無題はよかったんですが続が……。
さらに別件ですがクレヨンしんちゃんの「大人帝国」も1度しか見ていません。うーん、良作との評価なので今見たらまた違う感想なのかも。
三丁目も大人帝国も斜に構えて今よりずっと生意気だったころの私が見たので。


ストーリーはえーと……女子高生の海と写真部の俊の青春……かと思いきや昼どら展開です。


海は母子家庭、と思いきや下宿を営んでいる祖母のところで家事をしている高校生です。お母さんは大学の助教授だとかなんだとかで最後の方に出てくるだけで、よく一つ下の妹・空が出てきます。

海の日課は朝食の準備の合間に、庭で海に向かって旗を掲揚すること。
ある日海は、下宿している女流画家から「海の旗に応えるように、旗を揚げる船がいる」ことを知ります。
掲揚は亡き父から教わった技術で、海の中の「いつか父が戻ってきたらいい」という願いがこもっています。
未知の船の主を海は気にかける様に。

同時期、学校では倉庫建設のために、文理系の部活の部室が集まった建物、カルチェラタンが取り壊されるかも?という話が持ち上がります。
腕を怪我した新聞部の俊の手伝いをしていた海は「ゴミの塊のよう」と教員たちから鼻つまみ扱いされているカルチェラタンの掃除を提案し、多くのカルチェラタン存続を希望する生徒たちと一緒になって清掃に取り組みます。

次第に距離を近づける海と俊。
……しかし、下宿人・北斗の送別会に参加した後から俊は海を避けるように。


海「ねえ、私のこと嫌いになったのならそう言ってよ」
俊「……」

俊「俺たち……兄妹なんだよ」



なんだってー!?



という話です。


色々つっこみを入れたいのですが、重要なのはこの映画の舞台が昭和初期であるということ。
そして監督が宮崎吾郎氏だということです。

つまり、昭和末期に生まれた平成育ちの私には今一理解しにくい昭和のノリや吾郎テイストがあるということです。


それを踏まえてですが、最初の出会いもよく分からない。
俊がどうして貯水堀に飛び込んだのか、そしてそれを引き上げてやった海に歓声があがるのか(その貯水から引き揚げてもらった男はその女と恋人になるとかいうジンクスがある??)
海にとっては印象深い出会いだったと思います。

その後、「屋根からジャンプする俊さんのファンになった!」と俊のサインを(サイン??)写真に(どこでで手に入れたんだ!?)もらおうとする妹・空の付添でカルチェラタンに向かう海。
そこでなんでか手にけがをした俊の代わりに新聞部の手伝いをすることになる海。

いや、ファンなら妹が「わたしがやります!」とかしゃしゃり出ればいいものを……!
イケメンっぽい扱いの俊の親友・水谷にうっとり中です。ミーハーってやつです。
海だって家事で忙しいのに、空が手伝うシーンはありません。

この妹、怖い。


とか思っていたら海に惚れているらしい俊が肉の買い出しに向かう海(妹に頼みましたが「テレビ見たいっから」と断られました)を「乗ってけよ」と自転車に誘います。
ジブリでは鉄板の二人乗りです。トンボとキキ、アシタカとサン、聖司と雫、飛行機ならナウシカとアスベル、マルコとジーナ/フィオとか。

みんな顔見知りみたいな商店街じゃすぐに噂になっちゃうよー。外堀を埋めていく作戦か?
そして肉屋にてコロッケを2個。
もちろん一個は海へ。餌付けですね。

この男、女子の落とし方を分かっている!
ちょっと怖い。


もっと怖いのはイケメン水谷です。
カルチェラタンの弁論で熱くなった生徒たちの乱闘に気付いた教師たちが棟に向かってきたとき、水谷はなぜか歌い出し、「え、今歌うとこ?」みたいな感じでそれに続いて他の生徒たちも歌い出し、
やってきた先生たちが見たのは生徒たちの大合唱の中「ドヤァ」と微笑む水谷でした。
帰るしかない先生たち。拍手喝采の水谷。
うん、分からん。


そしてカルチェラタン取り壊しを阻止すべく、東京の理事長のところに乗り込むことになった水谷。
道連れとばかりに俊も連れて行きます。なぜか部活に所属していない海も名指しで道連れです。
当然アポなしなので秘書さんに「お忙しい方なので~」と言外に帰れよと言われているのにもかかわらず「待ちます」と言って居座り、お茶まで出させました。
そして理事長に会い、一度俺たちの聖域カルチェラタンを見に来いよ!→明日見に行くよ、と約束を取り付けます。
アポなしで要人に会い、明日の予定をキャンセルさせてまで要望を聞かせる水谷の手腕が末恐ろしいシーンです。


あとよく分からないのが海が時々「メル」と呼ばれていること。
松崎海だよね?ウィキ先生に訊けってこと?
そして作中にコクリコ坂って単語出てきた?作業しながらで見ていたからそんなかじりついてないので聞き逃したのかな、おそらく海の住んでいる高台の下宿のことだとは思うけれど。
またもや原作を読めということですか、吾郎監督……。


海は家事もできるし反抗期もない、亡き父親を慕ういいお嬢さんです。
心がきれいなので、「俊さんのことは、死んだお父さんが会わせてくれた」贈り物だと思うことにしたそうです。この電車のシーンはしっとりしていてよかったです。
ここで「兄妹でもいいの……ッ」とならないのがギリギリジブリです。



オチは「本当は兄妹じゃなかったから俺たちお付き合い始めます」です。



声優の長澤まさみさんは最初違和感がありますが、海があまり感情的にならない落ち着いた子なので多少棒読みでも合っていると思います。
岡田さんは最初分かりませんでした。ゲド戦記のころよりもアテレコに慣れてきたのかな、うまかったです。
音楽もしっとりとしていて耳にいいかんじです。


登場人物のちょっとした怖さが青春という荒削りで甘酸っぱいコーティングをされている不思議な作品、コクリコ坂から。
主人公の周囲のメンツが濃すぎる楽しい作品です、どうぞ見てみてください!












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1986/12/15
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