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ストラディバリウスがなぜ高評価されるのか

カテゴリー的にこちらに。

私はテレビを持っていませんので多くの情報をPCにて集めているのですが、先日某情報サイトにて「ストラディバリウス」についての記述を拝見いたしました。

ある程度ぼかして書きますが、そこではフランスの学者だか研究機関だとかが調べた結果、かの名器、18世紀のストラディバリウスは現代のバイオリンの音色と大差なし」との結果が出たとのことで。
そのことについてコメント欄に、古ければいいってもんじゃない、何億もする音色じゃない、結局は演奏者による云々残されており、うーんと思ってしまいました。

それらの意見も意見として聞かなきゃいけないと思うのですが、ちょっとだけ反論させていただきます。
自分のブログなので好きなよーにしゃべるよ!
興味のない方は読み飛ばししてください。



この記事に関し、私自身の感想・意見としては、
ストラディバリウスの価値は、その音色のみにあるわけではない、です。


仕事柄コンサートの司会などを務めることもあり、楽器についても調べたことがありますので、そこからの知識で述べさせていただきます。
バイオリンの専門書でもひらけば記載されていることなので、簡単に。

昔、バイオリン(の原型となる楽器)は貴族のサロンなどで演奏されている高級品でした。
ですがあるとき、音楽をもっとみんなが楽しむべきだと考えた貴族や有力市民によって、一般の人々も音楽を楽しめるようになりました。
ヴェネチアの劇場や音楽ホールなどもその一つです。
一般に開放された楽器たち。けれどそれまで狭いサロンで演奏されていたため、遠くまで良い音を響かせることは難しく、楽器職人たちは苦悩しました。
なぜなら音楽という新しい楽しみを得た民衆はバイオリンを欲しがるのでたくさん製造しなければならなかったのです。

音をとるか、製造しやすさをとるか。

多くのバイオリン職人たちが安価な楽器を、ある程度の音が出せる楽器を売る中、音や演奏にこだわって丁寧に製造し続けたのがストラディバリウス一門。
彼らが安易な職人にならなかったことで、次第にストラディバリウス一門のバイオリンの評価は高まり、高価で取引されるようになりました。
そして彼らが作ったバイオリンは一門の名をとって「ストラディバリウス」と呼ばれるようになったのです。


なので、現代の製造から何まで過去の作品を研究しつくした傑作と、良質な作品を模索し続けた時代の18世紀のストラディバリウスを比べるなんて、とてもつまらないことだと思います。
んなもん研究しつくした方が勝つっての。製造する機械や道具、材料や塗料も違うだろうし。
保存年数とか考慮しているのか?
そもそも演奏するのも評価するのも「人」であるかぎり、絶対の数字は出ないし出せない。


ちょっとストラディバリウスの肩をもちすぎかもしれませんが、
音楽なんて演奏者と聞き手の技量や心意気、精神状態によってあれこれ変わるものだと思っているので、フランスの研究者があーだこーだ言ったって、その記録論文をアメリカの学者が評価したって、私のような考えの人間もいますし、ストラディバリウスの価値はどうにも変化しないと思います。
普遍的な価値を求め続ける頭の固い保守的な人はかならずいます。


というかフランスの研究者ってところがまた……。
オーストリア・ドイツの持つ名声を貶したいだけじゃないの……?


ネット世界の片隅に淀む生ごみのたわごとです★
なので反論などなどはノーセンキュー!





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