みみずく

キグルミたちは顔のまわりを縫い終わって目のボタンつけに入りました。
多分数が足りそうにないので、買い足します……。



作業中は音楽を聞くかテレビ見ることが多いです。
一枚のディスクや映画を見て「あ、もう二時間経った」とタイマー的な役割をはたしてくれます。
おすすめです。

そんなこんなで先週は一日１枚、つまり３話ずつfate/zeroの２期のブルーレイを見ました。
ふっふっふ、色彩検定中は何も見られなかったからとても楽しみにしていました！
貸してくれた分銅くん、ありがとう！


fate/zeroの１期についてはあまり役にたたないレビューを前回やりました。


今回はネタバレ自重しないし！
偏見ばりばりでいきます！


１期は７陣営すべて生き残っていましたが、２期ではぼこぼこ死にます。
１話に１陣営くらいのハイペースかってくらい、みなさんあっけなく死んでいきます。
しょっぱなからさよならしたのは「超クールだよ！！」が私と分銅くん間で2012年流行語大賞に輝きそうなキャスター陣営です。
巨大タコあやつっていたらみんなから怒られました。
魔術は秘匿が第一なので、民間の方々が「特撮！？まじで！？」と川沿いに野次馬してきたのがダメだったみたいです。
じゃあこっそり殺戮したらいいのか、というのはstay/nightの方で女キャスターが成長した凛に殴りこまれていたので、やっぱり殺戮はだめっぽいです。


最初にさよならしますが、一番幸せそうに死ねたのはこの陣営だけです。


つづくランサー陣営は切継の罠にかかってさよなら。切継のやりかたはすごく卑怯だけれど、一番犠牲や消耗の少ない手段です。お見事。
私はランサーのマスターであるケイネス先生が大好きなので、くやしいかぎりです。
ソラウさんにケイネス先生が頑張ってお子さん産んでもらってイギリスに置いてきたらよかったのにとか思います。

みんなが大好きな公式でイケメンなランサーはすごく怖い死に方でした。
なんでも最初は光の粒子となって消えるはずでしたが、制作側が「あんなに恨み憎しみながら消えていくのに光はない」と考えて、黒い霧というか灰？塵のようになって消えていきました。


つづくアーチャー陣営、アーチャーは裏切ってマスターである遠坂師が殺されるのを鑑賞します。
殺したのは聖者の道を歩んでいたのに自らの中の歪みに気付いた綺礼です。
遠坂師は弟子である綺礼に殺されます……その凶器は師が魔術を習得した弟子への餞別と渡した剣。
このアゾット剣はのちに遠坂師の娘である凛へと渡されるのですが、凛はアゾット剣が父の命を奪ったとは知らず大切し、父を想いながら１０年、魔術を籠めていきます。
それを後見人として綺礼がにやにや眺めているのかと思うと、本当に腹立つな！


fate/zeroにおける悪役は、この綺礼とアーチャーです。
やっていることは他の陣営もわりとひどいですが、この二人は他人の苦痛や苦悩を「愉悦」として楽しむひどい男どもです。


ライダー陣営ではウェイバーの成長が見られ、バーサーカー陣営ではセイバーの王としての在り方がまた問われ、魔術の家柄であることのねじれを痛感させ、物語は希望であるはずの聖杯はすでに穢れている、という絶望で終わります。

……あの、桜が死んでしまった雁夜にむかって「おじいさまに逆らうから」と言うんですが、アニメよりも先に発売されたドラマCDによると「逆らうと、この人のようになるのね……」と心の痛みが伝わるセリフがあるんですよ。
自分を助けてくれようと左半身を麻痺させ余命一か月もなくなってまで戦いに身を投じた叔父に向かって、「あんたが死んだのは自業自得よ」みたいなことを言う姪って……しかも10歳にもならない子どもなのに；
このあたりはドラマCDに沿ってほしかったなーと思います。
stay/nightのヒロインの一人でもあるんだし、もうちょっと……まあ桜はあまり好きではないのでいいです。


主人公である切継はどんな人かというと、子供のような人です。
切継の部下であり切継のために生きた舞弥いわく「弱い人」。
切継の正義はまんまギリシャ神話の正義の女神、アストレイアだなと思います。
神と人がともに地上で暮らしていた最後の時代、正邪の天秤を持つ女神は神々が傲慢になった人間を見捨ててオリュンポスに上った後も、たった一人人間たちのために天秤を掲げ正義を説き、悪に裁きを下したけれど、ついには人間の持つ強欲や傲慢によって血に染まってしまった地上を見て失望し、地上を去りました。
切継も自分の天秤を掲げ、常に多くの人を救うために天秤の皿の軽い方を殺してきて、失望しました。

正義の味方になりたかった、という切継の夢は最後、士郎という切継が聖杯戦争において唯一救うことができた少年に受け継がれます。
その士郎の物語がzeroの10年後であるstay/nightです。

私の聞き間違えかもしれませんが、それまで「正義の味方になりたかった」と過去形で言っていた切継が、最後に士郎と出会い、「正義の味方になりたい」と現在形で言ったのが印象に残ってて、切継も少しは希望を持てたのかなと思います。
切継との出会いが士郎の道を歪めたと分銅くんは言いますが……それ言っちゃstay/nigjtが始まらないよ！



映像はさすがに美しいです、音楽も丁寧。声優もそろいもそろっての豪華な陣営です。作画崩れもほとんどありません。
今年を代表するアニメの一つだと思います、少し暗いものに触れたくなった時にどうぞ！



続いて２０世紀少年を観たから頭の中がネガティブです……どちらも人が死にまくる！
今週は明るいのを見ながら作業しますー。








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