みみずく

以前にもちょこっと話したガラスとは～というお話。


まずガラスを想像してください。
近くにお酒を飲んでいたグラスがある方は手に取ってみてもいいです。
固いですね、かちん、と硬質ないい音がします。
透明で、色がついていたりついていなかったり。
窓ガラスの種類ではワイヤーが入っていたり、模様が刻まれていたり。
そういえば車のフロントガラスにはもともと細かなヒビが入っていて、事故のとき、ガラスの破片が体に刺さらないようにするためだとか、もしものときはフロントガラスを割って外に脱出するためだとか。

とりあえず、固いです。
見た目、氷みたいですね。
じゃあ固体ですね。

とはなりません。

実はガラスは液体なんです。


ああ、吹きガラスのことね！どろどろに融けてオレンジ色に光っているのをテレビとかで見たことある！
というのも、そうなんですが。

ここで物理を思い出してください。
高校生とかレベルじゃなくて、中学生。
もしかしたら小学生の理科。

世界にある物質は原子や分子でできています。
イオンとか中性子とかそのへんは置いておいて。
霊子とかエクトプラズムとかも置いておいて。
で、ガラスもいくつかの物質から成り立っているので、ガラスというもので在るわけなんですが、
今度は氷を想像してください。
かちんこちんに凍った氷。がりがり噛むとおいしいですね、たまに口の中を噛んでしまって痛くなって、傷口が口内炎になることも。こうしてがりがり噛む人は実は貧血なんだかどうかだかという話も置いておいて。

まず水を成り立たせる物質があります。HとかOとか。まあそのへん。
それらがしっかり手をつないでぎゅーっと離れず規則正しく並んでいる状態が氷です。
固体といいます。

水は、水のある範囲内で物質たちが手をつないだり離れたりあちこちに揺らいでいる状態です。
液体といいます。

水をゆでて沸騰させたら白い水蒸気がもくもく上がります。
このとき物質たちはとてもフリーダム。手なんか誰もつながない。好き放題に空中を飛び回ります。
気体といいます。


で、なんでガラスは液体なのかというと、物質たちがあちこちに揺らいでいる間に周囲が冷えて動けなくなってしまっている状態だからです。
がっちり手をつないでいるわけでもフリーダムでもないので、液体。
これを状態を過冷却といいます。
なのでガラスは過冷却状態にある液体、です。


がっちり手をつないでいないから成分的には鉱物やらいろいろ入っているのに、衝撃で壊れやすいんですね。
ガラスの中の動けなくなった物質たちの間はとても弱く、グリフィス・フェロー(またはグリフィスの傷)といいます。なんでグリフィスなんでしょうかね、たぶん見つけた人の名前だと思いますが。


他にもガラス融移点とかいろいろあるんですが、その辺はウィキ先生にでも聞いてください^^


 キル フェ ボン！




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