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みみずく

ガラスや好きなものの話

カテゴリー「レビュー」の記事一覧

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公開は明日まで!アールヌーボー展に行ってきました

場所は百道、福岡市博物館・略して市博です。
写真撮影は禁止なので今回写真はなしです…。

以下、いつもどーり好き放題の感想。

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・・・つづきはこちら

なにがなんだか ジョン・カーター見たよ

先日、姉に撮ってもらっておいたのをずーっと放っていた(むしろ撮ってもらっていたのを忘れていた)「ジョン・カーター」を見ましたー。

こっから先はいつものレビュー記事同様、偏見や正直な感想が続くので、この映画が好きな方は見ないでくださいね!



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・・・つづきはこちら

永遠の0 読んだよ!

「最近読んだ本は~」と聞かれたときの対策に読みましたー。
もともと本は好きで、1時期は500冊くらい所持していたのですが生活費の足しにするために売っちゃいました。
なので今私の本棚にあるのはクラフト関係と教科書、勾玉三部作に乙嫁くらいですね。
屋根裏にはスラムダンクや氷室冴子作品があったかな。

作者は放送作家の百田尚樹さん。
本屋大賞に選ばれた「海賊と呼ばれた男」が読みたかったのですが、一冊1600円もする上下巻だったので、文庫版になっている永遠の0を購入しました。
今の学校の中で5本指に入るくらい好きな先生がおすすめしてくださったのです。



表紙を見てなんだか見覚えがある……たしかに本やさんで平積みされていた記憶があります。


内容は太平洋戦争の零戦です。
零戦は名前となんだか格好いい戦闘機だったけれど紙装備、くらいしか知らなかったのでその点では勉強になりました。
陸軍のことは調べたことがあったのでちょろっとは知っていたのですが。
私自身は戦争に対してアレルギー的な反応はしません。
歴史は歴史、今は今。政治は政治。
なので戦争ときくと反射的に「ダメ、絶対!」みたいな方は読まない方がいいと思います。


この本はいろんな人が読んでいてアマゾンのレビューも何百件もあります。
それくらい人気のある作品、作家さんです。

ではではいつものとおり好き放題レビューを。

場面は現代。
26歳の健太郎が今まで祖父だと思っていた人物が実は血のつながってなく、別の実の祖父の存在を知るところからスタートです。
零戦闘機乗りだった本当の祖父を知る人物たちを訪ね、すでに故人である祖父・宮部の姿を知ろうとしていきます。
構成は健太郎と姉の行動→宮部を知る老人たちの語り、が交互になっています。

ある人は宮部を臆病者だと罵り、ある人は尊敬を、友愛を、とさまざまな思い出を語ります。
ぼこぼこ人が死んでいく話や日本という国の甘さ、悲惨さなどを知るうちに「うへぁ」と思うのですが、まあ面白い。600ページくらいあるんですが4時間ほどで読めました。
話の作り方がうまいんでしょうね、長ったらしい文章で目が滑ることもなかったです。
挿絵は一枚もないところがまた想像力をかきたてます。


祖父の宮部は背が高くやせ形で、見た目も悪いルックスではなく優しげな青年であると描写されます。
もとは裕福層の出身で、零落したため軍に入隊。誰に対しても敬語で話すため舐められることもしばしば。
凄腕の戦闘機乗りで終戦直前まで生き残っていましたが、最期は特攻して亡くなります。
誰もが国のために死ぬと叫ぶ中、「絶対に生きて帰る」とはばからずに言い続けた男がなぜ最期を特攻で迎えたのか……というのが主軸にあたります。

今年映画化されるみたいですが、二時間ちょっとじゃあ足りない気がします。
どのエピソード削るのかなぁ。
お盆あたりに2時間もののドラマで2夜連続放送とかの方がいいような。


正直に言うと、私はこの本をもう一回読む気はしばらくないです。
悲しすぎて……というわけじゃなく、(泣くよ、と先生の言やレビューとかで見ましたがすみません、泣けませんでした)ちょっといい話すぎというか、読後、もやもやします。


まず主人公にあたる健太郎。
彼は弁護士を目指すフリーター26歳。わぁ同い年。
でも言動は26歳というには幼さが目立ちます。
彼はいわゆる最近の若者で、自分が弁護士にうまくなれないのを不味いと思いつつも燃焼不良気味のプーです。姉が結婚しようとしている男が気に入らなくても面倒だから黙っています。
……頑張ればゆめが手に入る環境にいるんだから頑張れよ!
衣食住に困っているわけでも身内が重病とかじゃあないんだからさー、何をそんなに「俺ってついてない」面してんだか。
百田さんの考える若者ってこんなかんじなのかなー他の本の主人公はおじさまばかりだもんな。


彼の何が気に入らないかというと、
ある老人に祖父が臆病者だと称されると、
「僕が臆病なのは宮部の血を引いているからかも……」とぐちるシーンです。

私は血筋や血液型、星座などで判断されるのもするのも嫌いです。
O型だからおおざっぱ、だなんてナンセンス!
簡単に4分類されてたまるか。

私的に、人は環境によって人格を形成すると考えています。
もし父親似の性格だとしたらそれは父方の血が濃いとかじゃなく、より父親の影響を受けやすい環境下で成長したのだと思いますし、同じ親、同じ血液型でも長男、次男末っ子じゃあ性格がまるっと違うと思います。
たとえばアフリカのある地域においてO型は臆病な性格が多いと言われています。
でもそれはその地域にO型がかかりやすいウィルスが存在するため、O型の人は慎重に野山に入るようになった、という説があります。O型だから臆病、ではなく、O型が病気になりやすい環境にあるため臆病、が正しい。

なので健太郎のこの言葉はイラッとしました。
現に次のシーンで彼は育ての祖父に「そんなこと言うんじゃない」と叱られます。
自分の弱さを他人のせいにすんな。


次に気に入らないのは彼の姉、慶子です。
彼女は自分の意志のぶれが大きく、調査に乗り気だったり腰が重かったり、知りたいって最初に話をもちかけてきたのは慶子なのにと煮え切らなさにじりじり。
自分のライターとしてのネタにするっていうのならちゃんと「仕事」してほしい。30歳にもなって「健太郎、一人で行って……私、むり」じゃないよー;
結婚についても打算なら打算でいいから流されずに自分の意志を貫いてほしいなぁ。


まあ彼らが本当の祖父・宮部のかっちょいい姿を知って一皮むける、というストーリーです。
最後はなんでか偶然流れ星が夜空をよぎっちゃいます。


一番のもやもやするのは、やくざもののくだり。
宮部を語る人物の中にヤーさん関係の方が一人いまして、これがまた斜に構えているのに人情に篤いというテンプレのおじさん・景浦です。
宮部に恩義を感じつつも「あいつの死に顔を見るのはこの俺だ!」と言っちゃう熱いおじさん。

俺は人殺ししてるぜ!と健太郎に自白するんですがこれはのちの伏線で、
実は宮部の死後、彼の妻・松乃は美人さんだったのでやくざの囲い者になっていました。
美人さんの絶体絶命ってときに颯爽と現れる一人の男……男は周囲のならず者たちをぶったおし、「生きろ」と告げて去っていきます。

まあおじさんです。
美人さんは宮部の幽霊だかなんだか思ったそうですが、間違いなく景浦おじさんです。
これが隠れていない伏線です。
脆弱な現代の若者健太郎にもピンときちゃうバレバレ感です。

が、疑問が残ってしまうのです。
・宮部に奥さんがいるのは知っていた。でもその顔も名も知らない。でも助けにきてくれた。
・宮部の死後、奥さんがどうなっているのか知らなかったはず。でも助けにきてくれた。


……宮部さんが格好よすぎたせいかな……。


「宮部の家族になんか興味はない」
とか言っちゃうくせして帰りかけた健太郎にハグする景浦おじさんにもやもやするのは私だけでしょうか。


零戦の知識や空から見た太平洋戦争をさらっと知る分にはいい本だと思います!
よかったらどうぞー貸しますよー。







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コクリコ坂から を見たよ!

宇宙人は色々騒ぎまくってまた日本を去りました。
また半年後に襲来するそうです。

彼女は空港の荷物預けるところでも保安検査場でも毎回問題を起こしてスーツケースの中身をひっくり返したり衣服を脱いだりするので、ゲートの向こうまで消えるのを見届けないと見送り側は帰ることができないそうです。
私は寝ていたので今回そんなシーンを見らずに済みました(朝7時半の便だとか。寝てるよ、寝させてよ)

お花のヘアアクセも無事に仕上がってパッケージもできたので本日宮崎に送付しました!




どのお花も可愛いです、私がつけたいくらい!
ゴムも良く伸びて、でも伸びてゆるゆるにならない品です。
レース部分もほつれないように端をちゃんと始末していますー。
10点納品しました^^
ちなみに右の品は宇宙人が強奪していきました。ストックしていたキグルミも一体誘拐されました。
ストラップやサンプル用のリボンヘアアクセやお菓子も……あれ!?なんかとられたもの多くないか!?

ええと、パティドット3グラムさんにてお取扱いです、どうぞよろしくお願いします!
http://ameblo.jp/patty-zakka/



さてはてコクリコ坂です。
ココリコ坂じゃなくてコクリコ坂。

ポスターが手書きの水彩で、おさげの女の子が旗を掲揚しているので私はてっきり海辺の街、それも外国が舞台なのかと思っていました。だってコクリコってフランスとかイタリア語での花の名前だったと思うし(※フランス語でひなげしのことでした)

でもバリバリの日本。
そして昭和初期、なのかな?朝鮮戦争とかの話がちらっと出てきます。
古いよき時代ってことで三丁目の夕日とかの雰囲気とちょっと似ています。いや、似ていないかも。

別件ですが私は三丁目の夕日シリーズはあまり好きじゃありません。古き良き時代を回顧しずぎてもなぁというか「こうすれば泣けるだろ?え?」というのが見えていて。無題はよかったんですが続が……。
さらに別件ですがクレヨンしんちゃんの「大人帝国」も1度しか見ていません。うーん、良作との評価なので今見たらまた違う感想なのかも。
三丁目も大人帝国も斜に構えて今よりずっと生意気だったころの私が見たので。


ストーリーはえーと……女子高生の海と写真部の俊の青春……かと思いきや昼どら展開です。


海は母子家庭、と思いきや下宿を営んでいる祖母のところで家事をしている高校生です。お母さんは大学の助教授だとかなんだとかで最後の方に出てくるだけで、よく一つ下の妹・空が出てきます。

海の日課は朝食の準備の合間に、庭で海に向かって旗を掲揚すること。
ある日海は、下宿している女流画家から「海の旗に応えるように、旗を揚げる船がいる」ことを知ります。
掲揚は亡き父から教わった技術で、海の中の「いつか父が戻ってきたらいい」という願いがこもっています。
未知の船の主を海は気にかける様に。

同時期、学校では倉庫建設のために、文理系の部活の部室が集まった建物、カルチェラタンが取り壊されるかも?という話が持ち上がります。
腕を怪我した新聞部の俊の手伝いをしていた海は「ゴミの塊のよう」と教員たちから鼻つまみ扱いされているカルチェラタンの掃除を提案し、多くのカルチェラタン存続を希望する生徒たちと一緒になって清掃に取り組みます。

次第に距離を近づける海と俊。
……しかし、下宿人・北斗の送別会に参加した後から俊は海を避けるように。


海「ねえ、私のこと嫌いになったのならそう言ってよ」
俊「……」

俊「俺たち……兄妹なんだよ」



なんだってー!?



という話です。


色々つっこみを入れたいのですが、重要なのはこの映画の舞台が昭和初期であるということ。
そして監督が宮崎吾郎氏だということです。

つまり、昭和末期に生まれた平成育ちの私には今一理解しにくい昭和のノリや吾郎テイストがあるということです。


それを踏まえてですが、最初の出会いもよく分からない。
俊がどうして貯水堀に飛び込んだのか、そしてそれを引き上げてやった海に歓声があがるのか(その貯水から引き揚げてもらった男はその女と恋人になるとかいうジンクスがある??)
海にとっては印象深い出会いだったと思います。

その後、「屋根からジャンプする俊さんのファンになった!」と俊のサインを(サイン??)写真に(どこでで手に入れたんだ!?)もらおうとする妹・空の付添でカルチェラタンに向かう海。
そこでなんでか手にけがをした俊の代わりに新聞部の手伝いをすることになる海。

いや、ファンなら妹が「わたしがやります!」とかしゃしゃり出ればいいものを……!
イケメンっぽい扱いの俊の親友・水谷にうっとり中です。ミーハーってやつです。
海だって家事で忙しいのに、空が手伝うシーンはありません。

この妹、怖い。


とか思っていたら海に惚れているらしい俊が肉の買い出しに向かう海(妹に頼みましたが「テレビ見たいっから」と断られました)を「乗ってけよ」と自転車に誘います。
ジブリでは鉄板の二人乗りです。トンボとキキ、アシタカとサン、聖司と雫、飛行機ならナウシカとアスベル、マルコとジーナ/フィオとか。

みんな顔見知りみたいな商店街じゃすぐに噂になっちゃうよー。外堀を埋めていく作戦か?
そして肉屋にてコロッケを2個。
もちろん一個は海へ。餌付けですね。

この男、女子の落とし方を分かっている!
ちょっと怖い。


もっと怖いのはイケメン水谷です。
カルチェラタンの弁論で熱くなった生徒たちの乱闘に気付いた教師たちが棟に向かってきたとき、水谷はなぜか歌い出し、「え、今歌うとこ?」みたいな感じでそれに続いて他の生徒たちも歌い出し、
やってきた先生たちが見たのは生徒たちの大合唱の中「ドヤァ」と微笑む水谷でした。
帰るしかない先生たち。拍手喝采の水谷。
うん、分からん。


そしてカルチェラタン取り壊しを阻止すべく、東京の理事長のところに乗り込むことになった水谷。
道連れとばかりに俊も連れて行きます。なぜか部活に所属していない海も名指しで道連れです。
当然アポなしなので秘書さんに「お忙しい方なので~」と言外に帰れよと言われているのにもかかわらず「待ちます」と言って居座り、お茶まで出させました。
そして理事長に会い、一度俺たちの聖域カルチェラタンを見に来いよ!→明日見に行くよ、と約束を取り付けます。
アポなしで要人に会い、明日の予定をキャンセルさせてまで要望を聞かせる水谷の手腕が末恐ろしいシーンです。


あとよく分からないのが海が時々「メル」と呼ばれていること。
松崎海だよね?ウィキ先生に訊けってこと?
そして作中にコクリコ坂って単語出てきた?作業しながらで見ていたからそんなかじりついてないので聞き逃したのかな、おそらく海の住んでいる高台の下宿のことだとは思うけれど。
またもや原作を読めということですか、吾郎監督……。


海は家事もできるし反抗期もない、亡き父親を慕ういいお嬢さんです。
心がきれいなので、「俊さんのことは、死んだお父さんが会わせてくれた」贈り物だと思うことにしたそうです。この電車のシーンはしっとりしていてよかったです。
ここで「兄妹でもいいの……ッ」とならないのがギリギリジブリです。



オチは「本当は兄妹じゃなかったから俺たちお付き合い始めます」です。



声優の長澤まさみさんは最初違和感がありますが、海があまり感情的にならない落ち着いた子なので多少棒読みでも合っていると思います。
岡田さんは最初分かりませんでした。ゲド戦記のころよりもアテレコに慣れてきたのかな、うまかったです。
音楽もしっとりとしていて耳にいいかんじです。


登場人物のちょっとした怖さが青春という荒削りで甘酸っぱいコーティングをされている不思議な作品、コクリコ坂から。
主人公の周囲のメンツが濃すぎる楽しい作品です、どうぞ見てみてください!












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雲の向こう、約束の場所 を見たよ!

今日は、新しいデビルメイクライが名倉さんだったり、お兄ちゃんが私の知っているお兄ちゃんじゃないことだったりにショックな日でした。
どこにいこうとしているの、スタッフは。


さてはて、今日も今日とて縫ったり走り回ったりしています。
キグルミは20体を超えました^^
でも……私の行動が遅いせいで、やすむらさんに迷惑をかけています。
ガラス器を納品させていただいているのですが、季節が冬になってしまったので一時下げているとのこと。
ガラス器はしゃぼんシリーズなので、冬にはあまり合わないんですよね……。
納品は12月の二週目になりそうです。

試験が重なったとはいえ、ダメですね。
マゼモゼさんにもメールをしているのですが、お返事待ちです。

&、以前置かせていただいていた「ほぐしのはな」さんからの撤収品が着払いで来るのを待っているのですが、これも待ちです。お忙しい方なので、年内には届かないのかも……と思っています;

ついでにいえば、前職でお世話になった方と連絡が取れなくなったのもさみしいことです。
携帯のメールはまだつながるのかなー。
でも「PCでリターンメール来ちゃったんで携帯から送ります」ってなんとなくしにくいな。急ぎでも絶対に返事が欲しいわけでもないし。
もしも先方がもう私と連絡とりたくないなーってかんじだったら気を煩わせるのも悪い。

とか、うだうだしています。
定期的に気分が凹むので、しっかりしないとなー。


今週見たのは「雲のの向こう、約束の場所」でっす。
もう有名。
美しい背景で有名。
この映画を知らない人でも、画像は見たことがあるはず!





DVD CD

公式サイトより。


音楽ものではないです。
でもとあるバイオリン曲がキーです。



舞台は現代、でも少しレトロかも。
パラレル世界で、北海道は「蝦夷」と呼ばれ、日本の国土ではありません。
ユニオン(ロシア?)やアメリカ、諸国などと対立したり警戒したり手を結んだり……いつの時代も世界も外交は入り組んでいるみたいなかんじで、一応の均衡状態を保っています。

仮の平和の中、青森に住む主人公たちは蝦夷に立つ謎の塔まで手製の飛行機に乗って行こうと約束します。
当時は中学生なんですが、主人公ヒロキと親友タクヤは工場でアルバイトをしたり独学で飛行機を勉強したりで本格的な飛行機を作ります。

でもその飛行機の約束は、二人の憧れであるサユリの失踪をきっかけに果たされなくなります。
ヒロキはすれ違いになったタクヤを避けるように東京へ。
タクヤも飛行機のことなど忘れたように勉強に没頭し、塔の研究機関に入ります。

塔というのが少し不思議でして、どうやら可能性を夢見るようです。
可能性は「こうだったかもしれない」、というこの世界の可能性のことで、塔の周囲は今の世界とは違う「こうなっていたかもしれない」世界へと変換されています。
つまり、塔の活動が活発になればなるほど、この世界は「違う世界」へとどんどん変換されていってしまいます。

キーとなるのが中学生の最後からずっと眠って入院しているサユリです。
どうやらサユリの眠りと塔の活動はリンクしているようで、サユリが眠っているかぎり塔の活動はゆるやか、起きてしまえば活性化してしまうそう。
サユリの人生を犠牲にして世界を守るか、サユリとの約束を果たすために彼女を目覚めさせるか。

これが公式にある「少女をとるか、世界をとるか」です。


ええと、はっきり言うとよく分かりませんでした……。
たぶん頭で考えるよりも、感じる系の映画です。
二時間はすぐに経ちました。

何が分からないのか。

まず塔はなぜたてられたのか。
立てたのはサユリの祖父にあたる物理学者さんだそうで、なぜ塔が立てられたのか。
塔が周囲を変換していくのはどういう目的なのか。
サユリの眠りとリンクするのはなぜなのか。

明確な説明がない(もしかしたら私が聞き逃したのかもしれませんが……)ので、美しい音楽と映像とでうっとりしているうちにクライマックスでした。

小説を読めよ!ということなのでしょうかね;


あと、主人公ヒロキの声がどうにも中学生には聞こえずもやもや。
声を当てられているのは吉岡さんです。北の国からの純ちゃん。
最後の高校生バージョンのヒロキの回想ということでモノローグとかが吉岡さんの声なのはいいと思うんです。
でも中学生があの低くてこもったようなささやき声はなんというか、少ししんみりしすぎて悲しくて重い。
作中がどうしても進むにつれて暗くなりがちなので、せめて幸福でいっぱいだった中学生期くらいは明るめの声できゃっきゃしながら飛行機の夢を三人で語ってほしかったかな。


この映画の軸にあるのは、失踪や挫折、友人との決別や現在への悲しみとかを超えて存在する「約束」と付随するヒロキとサユリの学生の恋です。
簡単に肉欲に向かう恋愛ではなく(それが悪いとは言いません)、会えないから会いたい、大事な約束だから守りたい、そういう単純な願いが二人を支えています。
二人は作中、恋人として手をつなぐこともありません。サユリなんて、夢の中で自覚した恋を、目覚めと引き換えに忘れてしまいます。ある意味純愛です。


何度も言います、映像はすっごくきれいです。

こないだもfateで綺麗綺麗いいましたが、fateは最近のアニメなんで綺麗なのは当たり前と言っては当たり前です。いや、スタッフの方々の多大な努力があるのは本やインタビューで拝見してうっかり胃が痛くなるほど思い知らされています。
ufoさま、本当にありがとう。


でもこの映画、2004年なんです。
今から8年前!
作ったのは新海誠さんという今30代の若い監督さんです。
すごくきれいです、荒がない。綺麗すぎで某半島が新海監督の作品をゲッホゴッホしちゃうくらいです。


結局塔はなんなんだー??
もう一回見るかなぁ。


http://www.kumonomukou.com/
公式。
秒速~も見てみたいな。



あとはバンパイアハンターDも見ました。姉がwowwowで録画してくれたのです。
ちょっと耽美な絵柄で古めの画像ですが、古い作品だけあって吸血鬼もののオーソドックスはすべて押さえています。
弱ると土に埋めるとか、鏡には映らないとか。
ありがちwwと今なら思う展開も、むしろこのあたりの作品が原点というのが分かるくらい、薀蓄も懲りすぎた設定もなく、すっと世界に入っていけました。

あとセリフがいちいち格好いい!
途中で一緒にいた母が、敵のイケメン吸血鬼がひっくーい声で話し出した瞬間に目を見開いて覚醒し、
「ちょっと、なによ恰好いいわよ!」と騒ぐくらいです。
さっきまで寝てたじゃん。


綺麗な映画と綺麗なお兄さんが見られて満足です。
そろそろキグルミもひと段落、バーナーや窯に戻ります~。





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無限きのこ

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HN:
なつ
年齢:
37
性別:
非公開
誕生日:
1986/12/15
職業:
クラフトマン&グラフィックデザイナー
趣味:
ふらふら
自己紹介:
日本のあちこちをふらふらしているチョコと布団が大好きな海辺出身。

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